Siriに救急車を呼んでもらった話
iPhoneに付いている音声アシスタント「Siri」、皆さんは使っていますか?筆者は主に翌朝起きるためのアラームのセットのために使っています。「明日8時に起こして!」とSiriに言うだけで翌朝8時のアラームをセットしてくれるので細かい操作がいらなくてラクなのが気に入っています。
さて、そんな便利なSiriですが、先日Siriを緊急時に使う場面に遭遇しました。朝起きると家族が布団の上で動けなくなっていたのです。症状はめまいと嘔吐でした。この症状からすると脳出血などの可能性もあり、一刻を争う状況でした。なんとか自分の気を落ち着かせてiPhoneから救急車を呼ぼうと考えましたが、気が動転しすぎて電話アプリを探すのにも一苦労、立ち上げた後どうすればいいのかとっさには思い出せない状態でした。
そんな時、Siriを使うことを思い付いたのです。iPhoneのホームボタンを長押しするとSiriが立ち上がります。Siriに向かって「救急車を呼んで」と話しかけるとSiriがいつもの冷静な声で「どの緊急通報用の電話番号に電話をかけますか?」と聞いて3つの選択肢を提示してきました。
「110」
「118」
「119」
の3つです。
通常の精神状態であればすぐ「119」を選択できるのでしょうが、気が動転している時に「118」という一般に馴染みのないひっかけ問題のような番号を表示するのは出来ればやめてほしかったです。せめて
「110 警察」
「118 海上事故」
「119 救急」
などと日本語も併記してくれれば分かりやすかったのに、と思います。
何はともあれ、119を選択します。するとすぐには発信せず、「5秒後に発信します」といった内容のメッセージをSiriが言って、5秒のカウントダウンが始まりました。このあたりのスクリーンショットがあればお見せしたかったのですが、救急車を呼んでいるときはもちろんスクリーンショットを撮る余裕などありませんでしたし、今もう一度呼び出し画面まで行ってみて間違えて救急に繋がってしまうといけないので、なにとぞご勘弁ください。
話を戻して、5秒のカウントダウンの後救急に電話が発信され、ほぼ0コールで救急の電話受付の方が出ました。ここから先は普通に救急車を呼んだ時と何も変わらないと思いますが一応書いておくと、まず最初に住所を聞かれました。おそらく最初に住所を聞いて、住所が分かった時点で救急車を向かわせる手配をしてしまうのでしょう。住所の次に現在の症状、患者の名前などを聞かれたと思います。電話を切る前には「4分ほどで伺います」との心強い言葉も聞けました。
今回、筆者の家族は幸いにして命に別状はありませんでしたが、救急車で運ばれてそのまま現在も入院中です。皆さんも、いざという時の緊急通報にSiriが活用できるということを是非頭の片隅に入れておいてください。