さらばよ、さらば

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AIアナウンサーがラジオでニュースを自動読み上げ

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和歌山市で放送されているコミュニティーFM、「Banana FM」で、AIアナウンサーによるニュースや天気予報の自動読み上げが行われているそうです。

 

これは、AmazonWebServicesが提供しているAI機能「Amazon Polly」という合成音声の技術を使用したもので、Amazon Pollyはディープラーニングを使用して人間風の音声を合成できるのだそう。

 

新聞社などから送られてきたニュース原稿を、エフエム和歌山が独自開発したプログラムに読み込むことで、自動音声での読み上げがしやすいようにルビを振ったり、句読点の位置などを自動的に修正します。その後、このAI用原稿はエフエム和歌山のサーバ内に蓄積され、放送される直前にAmazon Pollyにより音声へと変換され、Banana FMで放送されます。

 

自動音声での放送ということで、リスナーの反応が気になりますが、意外とリスナーは人間のアナウンサーが原稿を読み上げているんだと思い込む人が多かったそうで、興味深いです。そこまで人間の自然なしゃべり方にAIが近付くことができるのですね。

 

このAIアナウンサー導入の理由としては、やはり深夜帯にアナウンサーを確保する予算が厳しい、という点があったそうです。確かに、コミュニティFMは深夜帯はずっと音楽だけを流し続けているようなイメージがありますよね。

 

そのような深夜帯に、もし災害が起こった際、AIアナウンサーに放送を任せられるのであれば公益性という意味でも非常に意義がある取り組みですね。