特殊清掃員と孤独死
特殊清掃員という職業があるのをご存知でしょうか。
家族も知人もおらず、一人でひっそりと亡くなっていく「孤独死」
こういう方の後掃除の職業です。
孤独死が最も多い時期は熱中症の起こりやすい、夏だと言いますが、睡眠時に大量の汗。そのまま起きられなくなり布団の上でそっと亡くなる。
孤独死だと、死んだまま誰も気づかず数日経ちます。
夏は3日ほどで腐敗が始まってくるので糞尿や体液が染み出てきます。異臭が漂いはじめ5日でウジが沸きはじめ、数万匹のハエが遺体に群がります。
ここまで経過してしまうと遺族に顔を見せづらい状態になり、2週間もすれば故人を特定できないほどに腐敗するのでDNA鑑定ということになります。
特殊清掃員は、ベッドで亡くなった場合はマットレスが血液や体液を吸収してくれるので比較的楽なのですが、畳やフローリングで亡くなられた場合は吸収してくれるものがなく体液が染み出てしまうので大変です。
集合住宅の場合、下からの通報で発見されるケースもあるくらいです。
こうなってしまうと清掃だけでは完全に復旧させるのは難しいのでリフォームが必要になってきます。床や壁を解体し大工場となります。お風呂場やトイレで亡くなるケースが一番費用がかさみます。
親族が一人暮らしをしているという人もいると思います。
孤独死を防ぐためにはこまめなコミュニケーションをとることが大切です。電話やメールなどで連絡をとり、家に行って様子を見に行ったり、一人暮らし中に体調が悪くなったり、また認知症を発症するとゴミを溜めはじめるそうです。
暑い日には「エアコン付けて寝てね」「水分補給をこまめにとるんだよ」と声をかけることが大切になってきます。孤独死ほど寂しい最期はありませんしね。